自社株とは、会社が自分の会社が発行している株を持っていることを自社株というのです。
会社が持っている自分の会社の株式のことを自社株や自己株と呼んでいるのであるのですが、商法的には、一般的に会社が自分の会社の株式を売買することは禁止になっているのです。
なぜ禁止されているのかというと、会社を支配したりする方法としてつかわれたり、不正取引が行われないようにするためなのであるのですが、この商法は1994年に改正されました。
1994年に改正されたことによって、ある程度決められた範囲の中でなら、自社株を買うことが出来るようになり、自社株の保有も可能になったのです。
従業員の持ち株会に譲ることや利益で株式消去を行うといった方法で、このことは1990年代に入ってから増えている株式買い占めをする投資家や企業への会社を守るための防御策や、過剰な投資を防ぐための対応ということになります。
自社株消去をすることが出来る資金はそのあとに改正された商法では、資本準備金にしたり、土地再評価益の一部に広げることになりました。
近頃は自社株買いをしているところも増えてきたのであるのですが、その理由としては企業が自分の会社の株を確保して他の企業などに買収されるのを防いでいるということも理由にあるのです。
数年前はテレビ局がライブドアに買収されかけたということもありましたが、やっぱり株というのは会社をも動かしてしまうのですから自社株を持って自分の会社を守らなければいけないということになるわけです。
